ショ糖脂肪酸エステル製造の新技術で期待できること

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引き続き、CVのネタ集め中です。

新聞のニュースで見かけたのですが、Web上に記事のリンクが見当たらなかったので、プレスリリースを貼ります。

化学メーカーで初めて導入  2017年度中の製品出荷に向けマイクロ波技術を用いた量産工場が竣工

電子レンジでおなじみのマイクロ波を利用したショ糖脂肪酸エステルの製造工場竣工に関する発表です。ショ糖脂肪酸エステル(シュガーエステル)は、食品添加物の一種で乳化剤として、また非イオン界面活性剤として洗剤にも使われます。乳化といえば、P&G対訳で出てきましたね。余談ですが、このプレスリリースにも出てくる提携先の太陽化学の乳化剤講座は乳化についてやさしく図解されていて、印刷しておこうと思います。

シュガーエステル開発の歴史と最近の動向(2010年02月)-農畜産業振興機構HP

シュガーエステルの開発の目的は、砂糖を大量に使用する可能性のある安価で良質な洗浄剤を製造することにあった。石油化学系洗剤原料に対抗できるほど安価に供給するためには、大型で合理化された製造プロセスによってコストを削減する必要があるが、現状ではこの目的は達成できていない。現在までのところ一部の食品用の洗浄剤として使用されているに留まり、その主たる用途は食品用の添加物が中心である。

一方、マイクロ波の技術では、省エネルギー、高効率、省スペースでの生産が可能とうたわれています。ショ糖脂肪酸エステルのページでは独自開発のマイクロ波エマルジョン法で有機溶媒が使わないともあります。
3分でわかる!マイクロ波化学株式会社について
ショ糖脂肪酸エステル製造

コストダウンにつながれば、ショ糖脂肪酸エステルの開発目的であった、石油を使わない、糖を原料とした洗剤が増えるかもしれませんね。

有機化合物の製造方法、及びエステルの製造方法

つくづく、食品は化学と隣合わせですね。まずは特許明細書にある言葉が分かるようにならないと(泣)。

バターたっぷりのパンケーキ
画像はUnsplashより

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