特許明細書からコーヒーのトレンドを知る

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新しい特許明細書が面白そうだったので、マインドマップにしながら読みました。マインドマップにすると、明細書をそのまま読むだけでは気づかない構成が分かっていいですね。手間はかかりますが。
「容器詰めコーヒー飲料 およびその製造方法」キリンビバレッジ株式会社ー公開番号2017-139968

特許明細書「容器詰めコーヒー飲料 およびその製造方法」のマインドマップ

ここで、最近の流行は浅煎りだと知ったのはちょっとした衝撃でした。

近年、浅煎りコーヒー豆を使用したコーヒーショップが話題を集めており、その特徴的な香りから「サードウェーブコーヒー」と呼ばれている。

サードウェーブって、スペシャリティコーヒーとかシングルオリジンのような、豆や産地にこだわりを持っているようなイメージしかなかったのですが、浅煎りの香りを楽しむのがトレンドで、そのような流れから、浅煎りコーヒーの香りを生かしたコーヒー飲料のための技術が開発されたということのようです。コーヒーにはいつもミルクと砂糖を入れる派の私が気づかなかった(笑)。

浅煎りの香りがよい抽出液と深煎りの抽出液をブレンドすることがこの特許のキモで、これにより浅煎りの香りを残しつつ美味しいコーヒー飲料に仕上げるというもの。

明細書で繰り返し出てくるのが1-メチルピロールという物質で、どうやらこの物質を低減することが鍵のようなのですが、この物質の性質について調べようとしてもただ検索かけるだけでは化学式ぐらいしか分からないのです。特許明細書にもそこまで踏み込んでの説明はないので。

また、1-メチルピロールのGC/MSのチャート面積比が2以上であること、と請求項にあるのですが、それが何を意味するのかよく分かりませんでした。ちなみに市販品ではこれは1.0以下であったと記述されていました。やっぱりコーヒーにはガスクロマトグラフィーの知識が必要そうです。

ブルーボトルコーヒーでドリップしているところ

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